リップルのCEOであるブラッド・ガーリングハウスは、2026年のコンセンサス・マイアミで、ブロックチェーン統合に向けた段階的アプローチを概説し、同社は機関投資家の金融フローをオンチェーンのインフラへ移すために「まず這い、そのあと歩き、そして走る」と述べた。ガーリングハウスの発言によれば、リップルのトレジャリーはすでに取引量として約$13兆(=13兆ドル)を処理しているものの、現時点ではこの取組みは暗号資産のレール上で稼働していない。
リップルのステップバイステップ統合戦略
ガーリングハウスは、伝統的な金融が一夜にしてブロックチェーンへ移行できるという前提に対して警鐘を鳴らした。その代わりにリップルのアプローチは、まず機関のオンボーディングを優先し、その後に金融フローの統合を進め、オンチェーンのスケーリングは機関レベルの深さを伴って後から実施することを重視している。彼はこの戦略を、既存の金融インフラを突然の混乱で置き換えるのではなく、意図的な進化として位置づけた。
トレジャリーの規模とオンチェーン拡張計画
リップル・トレジャリーが取り扱う$13兆の規模は、同社が伝統的な金融インフラに深く組み込まれていることを示している。ガーリングハウスによれば、リップル・トレジャリーの活動の最大30%は、5年以内にブロックチェーンのレールへ移行し得る可能性があり、機関投資家の流動性の決済を、プログラム可能でトークン化された仕組みによるものへと段階的に切り替えることにつながるという。
機関の採用と市場インフラ開発
リップル・トレジャリーは最近、自動車メーカーのボルボを顧客基盤に追加し、グローバルな産業金融における足場を拡大した。並行して、Depository Trust & Clearing Corporation(DTCC)がリップル・プライム、ブラックロック、ゴールドマン・サックス、JPMorgan Chase、ナスダックと協働し、トークン化された市場の基盤を探っている。こうした動きは、既存の金融インフラが、伝統的なシステムの下に位置する形でブロックチェーンの能力と徐々に収斂(converge)していくことを示唆しており、既存の仕組みを置き換えるというより、その下で補完的に機能するものとして広がっていくと見られる。