$FIL 韓愈《雑說四・馬說》(唐)
世に伯楽ありときて、はじめて千里の馬あり。
千里の馬は常にあり、伯楽は常にあらず。
故に名馬あれども、ただ奴隷の手に辱められ、槽枥の間に死す、千里と称せられず。
馬の千里を行く者は、一食にして粟一石を尽くす。
馬を食らう者は、その馬が千里を行くこと能わざるを知らず。
この馬は、たとえ千里の能を持ちつつも、食は満たされず、力不足、才美は外に見え、しかも常馬と同じことを望むことはできず、いかにしてその千里を行くことを求めるのか?
その策をその道に従わず、食わせてその才能を尽くさせず、鳴かせてその意を通じさせず、策を握りてこれに臨みて曰く、「天下に馬無し!」嗚呼!本当に馬無きや?本当に馬を知らざるや!