バンク・オブ・アメリカのストラテジストであるマイケル・ハートネットによると、米国の債券市場は、現在のAIバブル(強気相場)の中で不確実性の主要な発生源として浮上している。30年物国債利回りは5.2%まで上昇し、2007年以来の高水準となったほか、実質金利も3%まで上昇しており、2008年11月以来の水準に達している。債券利回りの急騰は、企業の利益改善によって相殺されるよりも速いペースで金融環境を引き締め、資本集約型のAI運用に対する信用収縮(クレジット・クランチ)を生み出している。
一方で、大手クラウド・コンピューティング企業のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)価格は過去最高値まで急騰しており、デフォルトに対するリスク認識の高まりを示している。GoogleやIntelを含むテック大手が予想を上回る決算を発表したとしても、依然として大量の売り圧力に直面している。市場心理は、「AI投資が利益につながるのか」という問いから、「高額な拡大の波を(誰が)資金面で継続して支えるのか」という問いへと移り変わっている。